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ドローンの先駆、フランスのメーカーParrot(パロット)社と主要製品をご紹介、メリットとデメリットも解説

ドローンという言葉を最近よく耳にする方も多いのではないでしょうか。新聞やニュースでよく話題に上がっていますね。ドローン技術はインダストリー4.0の主要技術の一つとして注目を浴びています。
ドローン技術はインダストリー4.0の主要技術の一つとして注目を浴びています。
インダストリ4.0とは、第4次産業革命のことで、ドローン技術以外にも、5GやIoT、ビッグデータ解析などがあり、あらゆるものがオートメーション化され、物事が自動的に処理されていく世界を目指した産業革命のことを言います。

ここでは、そのドローン技術の先駆け的な会社であるParrot社とその商品についてご紹介します。

ドローンの先駆、フランスのメーカーParrot(パロット)社と主要製品をご紹介、メリットとデメリットも解説

ドローンとは

ドローンとは、無人航空機の総称です。つまり人が搭乗することなく、リモートコントロールあるいは、プログラムによって自立して飛行する物体のことを指します。

ドローンとは、無人航空機の総称です。つまり人が搭乗することなく、リモートコントロールあるいは、プログラムによって自立して飛行する物体のことを指します。
また、ドローンの定義は航空法施行規則で定義されています。その規則によると、人が搭乗することが出来なく、その上、重量が200g以上のもを示します。
ラジコンもドローンと似たイメージですが、航空法施行規則に従うと、ラジコンでも200gを超えればドローンと呼称することになります。
もともと軍事目的で設計された無人航空機で、救援物資の運送や、偵察用に開発がされていました。
ここ最近は、産業や農業への利用を目的として設計されていることが多いですが、個人でも空撮用に利用することが増えてきているようです。

ドローンの飛行の仕組み

ドローンの飛行の仕組み

ドローンが飛行する基本的な仕組みは、ヘリコプターに似ており、ブレードが回転する時に発生する揚力を利用して飛空します。飛行上のコントロールのし易さから、ブレードの数は偶数個に設定されることが多く、ブレードが4つの場合は、クアッドコプターと呼び、6つの場合はヘキサコプター、8つの場合はオクトコプターと呼称されます。

Parrot(パロット)社とは

Parrot(パロット)社とは

Parrot社とは、1994年に創業したフランスのメーカーで、ドローン業界では老舗的な会社です。フランスのメーカーなだけに、外観がオシャレなドローンを設計開発しています。
もともとはスマートフォン関連のアクセサリーやワイヤレス音響機器などを開発してきた会社です。
2019年にはミニドローン(ローエンド)から事業を撤退し、ハイエンドドローンであるANAFIを主体とした経営に方針転向しています。その理由は、中国のドローンメーカであるDJIに対して、競争力のある製品を打ち出せなかったことがあげられます。
実際にドローン業界では、DJIという中国の会社がシェア7割を占めていて、DJIのドローンには人気があります。Parrot社はというとシェアは第2位と悪くはないにせよ、DJIとの差は歴然なため、Parrot社がミニドローン業界から撤退するのも無理はありません。
日本では直結の実店舗はなく、KMTという国内代理店が販売と修理などのサポートを行っています。

パロット社の主要製品

Parrot ANAFI

 

パロット社の主要製品、Parrot ANAFI

重量は320g、最大解像度:4K Cinema 24fps, 4K UHD 30fps 。飛行時間は最長25分です。 ANAFIはフライイング4KHDRカメラを搭載しています。また、コンパクトなので持ち運びがラクです。3秒以内で起動し、すぐに飛ばすことができます。フレームの素材はFRPを基本としたものであり、軽量化を目指して設計されています。
使用用途としては、屋外での火災の対応、山での遭難者の探索、建物の監視、測量や検査などの実施が想定されます。
また、赤外線サーマルイメージを搭載しており、視認性の悪い山沿いの探索でも遭難者を探し出すことができます。
この機体の性能レベルは、米陸軍向けに開発されていたParrot社の近距離偵察機ドローンと同レベルです。つまり、軍事レベルの精緻さや機動性が備わっています。
さらに画像データのセキュリティ性も高く、EU(欧州連合)の一般データ保護規則(GDPR)
基準も満たしています。

Parrot Mambo

小型ドローン PARROT Mambo Fly

重量は63gで、最大解像度:720p 30fps、 最長飛行時間は10分です。 この製品は専用のゴーグルが付属されており、ドローンのカメラの映像を専用ゴーグルで視聴することができます。まるで自分がパイロットになったような気分を味わえる製品となっています。

Parrot Bebop 2 Drone

Parrot Bebop 2 Drone

重量は500g未満、 最大解像度:1080p 30fps/、最長飛行時間:25分です。従来のドローンよりも、ブレードを大型化し、高い性能のモーターを搭載することで、18秒で高度100mに到達するパワフルな性能を持っています。さらにバッテリーも1200mAghから2700mAhに大型化することで最長飛行時間25分という長さが実現されています。

Parrot社の製品のメリット

最近発売された Parrot ANAFIの場合、やはりその性能の高さがメリットとしてあげられます。高性能モーターと、効率良く回転するブレードが、機敏で高速な動作をサポートしてくれます。
また、Parrot Mamboについて言えば、専用のゴーグルまで付属されており、まるで実際にヘリコプターを運転しているような疑似体験も経験できます。 上空からの景色に圧倒されながら、ヘリコプターを操縦するように画像を撮影、視聴できます。
価格的にも軍事的利用のできるレベルのドローンとしては安価で、2~9万円前後で購入できます。
さらに、日本にはParrot社の実店舗はありませんが、販売やサポートの充実した代理店があるので、もし商品購入後にトラブルがあったとしても、代理店に相談することができるので安心です。

Parrot社の製品のデメリット

Parrot-Disco-Drone-FPV

Parrot社の商品のデメリットは、あまりありませんが、強いて言うならば、製品の情報があまりないことがあげられます。
例えば、Hydrofoil Droneという水陸両用のドローンがParrot社から発売されていますが、そのスペックなどはあまりネット上に情報がないため、どんなカメラが搭載されているのか、電源の容量はいくらなのか、など購入にあたり必要な事を十分調べることは難しいでしょう。
日本でParrot社の製品を購入するには、KMTという代理店を通して購入するか、あるいいはAmazonや楽天などで購入することができます。
ただ、Parrot社がミニドローン業界から撤退したこともあり、Parrot社のミニドローンは現在庫のみしか残っておらず、比較的昔のドローンは購入できない可能性が高いです。
もし、それでも昔の機種が欲しいという方は、Yahooオークションやメルカリなどで中古品を購入する方法もあるでしょう。

まとめ

ドローンは今後多くの産業の基盤になってくる技術です。これまで以上に運送関係や農業関係にもその利用が波及するでしょう。例えば運送について言えば、アフリカでは既にドローンは浸透しています。アフリカの多くの地域ではまだ道路の整備が整っておらず、物資を運送するのにも危険が伴います。

parrot-bebop-drone
そこで、ドローンを利用して空路から物資を運送するようになってきています。日本ではまだそのようなサービスは試験段階であり、実用化までは開発が進んでいません。
また、農業においては、現状農薬の散布にドローンが利用されています。ドローンの空路をあらかじめプログラムしておき、その空路に沿わせながら、ドローンを飛行させて、農薬を散布する方法をとる農家もでてきています。

今後もさらにドローンの利用目的は広がていくことでしょう。

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