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NetflixオリジナルのSF映画おすすめ8選 新感覚の良作揃い!

今やVOD(動画配信)サービスの中でも最大級の人気を集めている「Netflix」。

良質で斬新なオリジナル作品を多く配信しているNetflixには、ここでしか観られないSF映画もたくさんあります。

そんなNetflixオリジナルのSF映画の中から、おすすめの良作をご紹介します。

人工知能は人間の”母”になれるのか?『アイ・アム・マザー』

文明が崩壊し、ほとんどの人間が死んだ未来。

人類再興のためにコンピューターシステムが始動し、頑丈なシェルター内でAIロボットが胚から人間を作り出し、子育てを始める。

それから年月が経ち、胚から育った少女「娘」は、ロボットの「母」から教育を受けていた。

ところがある日、人間が生存できないと聞かされていたシェルター外から女性が助けを求めてきたことで、娘は母から教えられた知識とは違う真実に直面することになり……

人工知能と人間の関係性について描いたSF映画は数多くありますが、本作はその中でも「AIが母親として人間を育てる」という行為を描いた異色作です。

無機質なロボットでありながら、苦悩も見せながら子育てを行う「母」。そして聡明で子どもらしいけれど、どこか歪さも見せる「娘」。

その奇妙な関係が、ある事実の発覚によって急激に変化していく様に注目です。

おぞましい異常現象を描く『アナイアレイション―全滅領域―』

元軍人で生物学者のレナは、極秘任務に出たきり行方不明になっていた夫ケインと不意に再会を果たすも、夫ごと軍に拘束されてしまう。

連行された研究所で、夫が不気味な光に包まれたエリア「シマー」の調査隊で唯一の生還者であることを聞かされるレナ。

シマーの秘密を探るために次の調査隊に同行することを決意する彼女だったが、シマー内部では複数の生き物の遺伝子が組み合わさったような異様な怪物がうごめき、レナたち調査隊員の記憶が飛ぶなど、未知の現象が広がっていた。

人気女優ナタリー・ポートマンが主演を務め、奇妙な空間でのサバイバルを描くハードSF作品。

最大の見どころは「シマー」内部の描写で、動物も植物もごちゃ混ぜになったキメラ的な生物たちや、人間すらも人間でなくなっていく異様な光景が、驚きの映像表現で描かれています。

本能的な嫌悪感を呼び起こすおぞましさと、どこか幻想的な美しさが混在した世界観に驚かされること間違いなしです。

そんなシマーの真実に迫るクライマックスまで見逃せません。



禁断の手法で宇宙への移住に臨む『タイタン』

人口増加で地球がパンク寸前になっている近未来。

軍人のリックは、土星の衛星タイタンへと人類を移住させるためのプロジェクトに被験者として参加することになる。

人体そのものを改造する危険なプロジェクトの中で、ときには死者を出しながらも驚異的な能力を身に着けていく被験者たち。

プロジェクトが進むほどにリックの体も人間離れしていき、やがておぞましい変化を見せていく……

「アバター」の主演で知られるサム・ワーシントンが主人公を演じ、「宇宙への移住のための人体改造」というユニークなテーマでストーリーを広げた秀作。

序盤こそ「最新技術による人類の進化」という物語にワクワクさせられるものの、しだいに予想外の変貌を遂げていくリックたち被験者の姿にショックを受けます。

「人間を作り替える」という禁忌を描いたSF映画としてはもちろん、どんな状況に陥っても絆を失わないリックと家族のヒューマンドラマとしてもおすすめです。

斜め上のストーリー展開に必ず騙される『エクスティンクション 地球奪還』

妻と2人の娘と暮らすピーターは、「宇宙から侵略者がやってきて街を破壊し、人々を殺していく」という悪夢に悩まされていた。

悪夢のせいでストレスを抱え、家族とすれ違ったり仕事でミスをしたりと生活にも支障をきたしていくピーターだったが、ある日の夜、彼の悪夢通りに宇宙からの侵略が始まってしまう。

街が地獄絵図と化していく中で家族を連れて必死に逃げるピーターは、この侵略と自身の悪夢に関する驚きの真相を知っていくのだった。

一見ごく普通のエイリアン侵略SFですが、そこに「主人公が侵略を悪夢として予知していた」という斬新な要素が加わることで、サスペンス風味に展開していくユニークな一作です。

主人公ピーターがなぜ悪夢を見ていたのか。その悪夢が侵略とどう関係しているのか。それらの真実が明かされてすべての伏線が繋がる後半では「その手があったか!」と度肝を抜かれます。

SF映画をよく知る人ほど騙される、斜め上のストーリーに注目です。

自我を持ったAIが巻き起こすショッキングな事件『TAU/タウ』

ある日いきなり誘拐され、体にチップを埋め込まれて豪華な屋敷の中に監禁されたジュリア。

屋敷の持ち主は天才的だが冷酷な科学者アレックスで、自身が開発中の人工知能TAUを完全なものにするための実験材料として、ジュリアをはじめとした数人を誘拐したのだった。

強固なプログラムに守られた屋敷で脱出の方法もなく、TAUの開発テストに協力させられるジュリア。それでも彼女は脱出を諦めず、TAUとコミュニケーションを重ねながら突破口を探していくが……

「インデペンデンス・デイ: リサージェンス」などで知られる若手女優マイカ・モンローと「トランスポーター イグニション」のエド・スクラインが主演し、物語のキーとなるTAUの声を名優ゲイリー・オールドマンが演じたSFスリラー。

人工知能をテーマとしたSF映画としてはオーソドックスな内容ですが、その普遍的なテーマが実力派キャストによる演技や洗練された近未来描写と合わさって、手堅く楽しめる良作です。

主人公ジュリアと誘拐犯アレックスの対立、戦いを左右するTAUの不安定な自我など、手に汗握るサスペンス描写に惹き込まれます。

目まぐるしい展開に翻弄されるタイムループSF『ARQ: 時の牢獄』

元恋人ハンナの家で彼女と一緒に寝ていたレントンは、朝目が覚めると同時に押し入ってきた男たちに襲われ、乱闘の末に首を折って死ぬ。

ところが、次の瞬間には目覚めたときに戻り、再び男たちに押し入られる。

死ぬたびに目覚めた瞬間に戻るタイムループに自分が巻き込まれたことに気づくレントン。ループをくり返す中で襲撃者たちの目的が明らかになり、事態はどんどん複雑になっていく。

タイムループをテーマとしたSFサスペンス。Netflixオリジナルの中でも初期の作品で、ほぼ1軒の家の中だけでストーリーが展開されるB級映画ですが、巧みなストーリーにグイグイ惹き込まれる隠れた傑作です。

襲撃者たちの目的、そして主人公自身に隠された秘密が明らかになるごとに事態が急変していき、「タイムループSF」というジャンルのステレオタイプを覆す驚きを感じさせてくれます。

秀逸な脚本と演出、うまく散りばめられた伏線、目が離せないハイテンポな展開は必見です。

過去と未来が交錯するSFサスペンス『月影の下で』

1988年のアメリカ。警官のトーマスは人々がいきなり大量出血を起こして死ぬという異常な事件に遭遇する。

事件を追うトーマスはやがて犯人と思われる女にたどり着くが、女は奇妙な言葉を残してトーマスの目の前で地下鉄に飛び込み、真相は闇の中になってしまう。

この出来事をきっかけに、トーマスの人生は大きく狂っていき、やがて驚きの真実にたどり着いていくのだった。

一見するとベタなクライムサスペンスと思いきや、ストーリーが進むほどにSF要素をまとっていく……という一風変わった作品。

生涯をかけて奇妙な事件を追うことになっていく主人公に感情移入させられながら、やがて明らかになる驚愕の真相と犯人の正体にショックを受けます。

スリリングで不穏さを感じさせながらも、最後にはどこか切ない気持ちにもさせられる不思議な良作です。

現実の先にあるディストピアを描く『ブラック・ミラー』

労働の対価としてポイントをもらい、ポイントの額が生活環境や食事、娯楽のすべてを決める管理社会。

目で見たものをすべてデータ化し、いつでも過去の体験を振り返れる情報化社会。

故人との会話をもとに人工知能を作り、亡くなった人と生前のようにコミュニケーションを取れるようになったAI社会。

そんな現代の延長線上にあるさまざまな近未来が描かれ、テクノロジーと人類の共存の在り方を問いかけてくる。

40分~90分ほどの中編がオムニバス形式で集まったSFシリーズ。Netflixオリジナルの中でも目玉作品として知られてきた人気作です。

各エピソードは現代社会の延長線上にあるような近未来を描いたものが多く、利便性と危険性の両方をはらんだ「テクノロジー」という存在について考えさせられます。

テクノロジーは人間を幸福にするのか。どうやってテクノロジーと共存していけばいいのか。シニカルなストーリーの数々を通して、そんなことを考えさせられるでしょう。

まとめ:SFの新世界を体感したいならNetflixへ

Netflixオリジナル映画には、劇場公開映画ではなかなか製作できないような挑戦的な作風・過激な作風のものも多くあります。

だからこそ、これまで観たことがないようなユニークな作品と出会えるチャンスの場にもなっています。

SFの新世界を体感してみたい方は、ぜひ一度Netflixに加入してみてはいかがでしょうか。

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